活躍する人たち

特定行為研修修了者

西田さん

特定行為研修を受講したきっかけは、腹水貯留による苦痛緩和を目的として腹水除去をしていた患者さんに寄り添っていた時、排液が終了し穿刺針の抜去のため医師の到着を待っていましたが、医師は手術や外来対応ですぐに来れず、患者さんは穿刺針が刺さったまま待たせてしまうことがありました。
そこで、まずは創傷管理の研修を受講し、皮下ドレーン抜去が実施できるようになりました。さらに術後疼痛管理コースを受講し、現在では腹腔内ドレーンや腹水穿刺の穿刺針の抜去を行っています。迅速な処置の提供によって患者さんの苦痛が軽減したときにやりがいを感じています。
また、院内で資格取得でき、その資格を活かせる環境が整っていることはとても魅了だと思っています。

佐藤さん

手術看護認定看護師として手術医療に携わってきましたが、特定行為研修を受講して、さらに手術看護の幅が広がったと感じています。麻酔医と協働して麻酔維持を行うためには、医師と同じ視点で推論する力が必要となります。今まで以上にアセスメントする力が身に付き、刻々と変化する患者の状態や手術の進行に合わせた麻酔維持を考えるようになりました。今まで以上にモニタリングの重要性を感じ、侵襲を最小限にできるような看護の実践に繋がっています。

認定看護師

がん性疼痛看護認定看護師

江口さん

緩和ケアチームの一員として毎日入院患者さんのもとに伺います。痛みやせん妄、気持ちのつらさなど患者さんが抱える苦痛に対しチーム対応し、ケアを行っています。チーム活動以外にも告知を受ける患者さんのICの同席したり、終末期の患者さんの病状理解の確認や気持ちのつらさに向き合います。その関わりを通して何が患者さんにとってよりよい選択になるのか、身体的な痛みだけでなく全人的苦痛に目を向け、その人らしさが失われないよう看護を提供しています。

がん放射線療法看護認定看護師

早川さん

放射線療法はがん治療のひとつです。1日に患者さんと関わる時間は10分程と短い中、体調を観察し、対処が必要な症状や疑問などはその場ですぐに対応しています。がんと診断されてからの長い経過でみると、放射線療法は1つの通過点ですが、治療中の経験が患者さんとご家族の強みとなるような関りを大切にしています。患者さんの一番身近なサポーターであり、何があってもあなたの味方ですという安心を感じてもらえる看護師でありたいと思い日々看護を提供しています。

小児プライマリケア認定看護師

酒井さん

私は、子どもが急変した事例を経験し、自分にもっと何かできないかともどかしくなり、もっと成長したい、もっと子どものための看護がしたいと思い、小児プライマリケア認定看護師になりました。
医療を必要とする子ども達が、自分自身を誇りに思い笑顔になれるように、子どもにとって“最も善いこと”は何かを考えながら看護を実践しています。

専門看護師

老人看護専門看護師

石脇さん

入院中の高齢者の方と接する中、老年看護の難しさや老年看護を学ぶ重要性を感じ、老人看護専門看護師をめざしました。現在は認知症サポートチームメンバーとしての院内ラウンドや院内外での研修講師、看護研究支援など活動しています。特に、自分の思いをうまく言葉にできない認知症高齢者の方が緊急入院した際に、混乱し安静が守れずに起き上がりを繰り返していた状況から、ケア介入したことで穏やかになったり、夜間入眠できるようになったりと変化が見られた時にとてもやりがいを感じています。

急性・重症患者看護専門看護師

舘さん

救命救急センターに所属し、集中治療を受ける患者さんのケアとご家族の支援、看護師の教育をしています。救命が困難な場面では、患者さんの最善が何かをチームで検討し、代理意思決定支援や家族のグリーフケアを行なっています。「この子の臓器を提供できますか」と終末期に申し出たご家族との関わりは今も印象に残っています。
救命救急センターは、当院の強みである広範囲熱傷や脳血管障害の患者さんが日々搬送されます。そのような患者さんの反応を捉え、多職種で患者・家族中心のケアが提供できるよう努めています。